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かかりつけの歯医者さんで定期健診と保健指導を受けれます

 

症例紹介の前に、簡単にインボディの数値の見方をご紹介します。 体組成分分析器:インボディについて 体重、筋肉量、体脂肪量、各四肢と胴体の筋肉量、体の構成成分として,体水分量、タンパク質量,ミネラルの質量と基礎代謝量、体型(肥満度)として,BMI,体脂肪率,内蔵脂肪指数,腹囲など様々な数値が示されます。 今、症例では

A

体重、筋肉量、体脂肪量のバランス

B

BMI、体脂肪率などの肥満度にポイントをあてます。

inbody

 

インボディで可視化されたデータが動機づけになり、生活習慣を見直す切っ掛けになります。当院での実例をデータのAとBで見ていきます。 Aは以下のように簡単に3つのタイプがあります。

A

年齢別推移

 

全ての画像はクリックすると拡大します

 

普通型のI型、強靭型のD型、肥満型のC型に大きく分けられる。運動機会の少ない現代社会では、骨格筋量が少なく、脂肪量が多いC型が多く見受けられます。

 

Bでは体脂肪率とBMIを2次元的に脂肪と筋肉から体型バランスを視覚的にとらえます。

B

b

A、Bの変化を見ていきます
◆症例1 インボディ測定をきっかけに大幅に体重のコントロールに成功している患者(2014.9〜2016.6  49歳 男性)

A

症例1のA

B

 症例1のA

Aでは強いC型から、I型へ移行し、  Bでは適正な体型に収束しているのがわかります。
◆症例2 もともと健康志向でこつこつと生活習慣を見直して、体組成を見事にデザインされている患者 (2012.11〜2016.6 56歳 男性)

A

症例2

B

 

症例2


Bのグラフではプロットがほぼ、中央にあり、筋肉量がこの4年間変わっていません。 Aでは、最初の頃はI型に近いC型ですが、後半はほぼI型をキープしています。
◆症例3 日々の生活習慣がよくなったり、悪くなったりしている患者 (2013.10〜2016.3  32歳 女性)

A

症例3

B

 

症例2


Aでは特に脂肪量の変動が大きく、Bでも体脂肪率を表す横軸で振れ幅が大きいです。
◆症例4 2012年9月にインボディを導入以来、定期健診のたびに欠かさず、計測しているが、年齢とともに徐々にメタボ体型に移行している患者(計18回) (2012.9〜2016.7 49歳 男性)

A

症例3

B

 

症例2


Aでは弱いI型から4年間で徐々にC型に移行していることがわかります。 Bでは適正な体型からやや肥満に入り、脂肪が増え、筋肉が減っています。(Bの●は近似するイベントは省略しています)
このようにインボディ計測後の患者の反応はまちまちですが、少なくとも定期健診時のインボディ計測は患者自身の健康と向き合う機会になっているのは間違いないです。一旦、計測に対する関心が生まれると、定期健診ごとに患者みずから計測をリクエストすることも少なくありません。

inbody

まず始めに 健康指標には様々なものがあります。 一つは血液マーカー、尿マーカー、唾液マーカー、そして体組成などの数値化された客観的指標です。 また、疲労感やストレスなどの主観的健康指標もあります。 保健指導の際、患者の生活習慣に合わせて、患者に寄り添い無理のない範囲で行動変容へ導き、客観的、主観的健康指標の変化を統合的にモニタリングする必要があります。 当院ではインボディという高精度体組成計を使って、客観的健康指標をモニタリングして、主観的健康指標も併せて、健康の動機づけを行っています。 その一部を紹介します。

初診時患者情報

  • 初診年月日 H18 6/12
  • 患者氏名  M・K
  • 性別  男性
  • 年齢 37歳  S44・9生 (現在48歳)
  • 職業  IT関連
  • 主訴  左上2 食事中に折れた (応急処置希望)
  • 全身的既往 なし
  • 喫煙  数年前に禁煙

レントゲン、口腔内写真

   
   

インボディ導入

  • 最初は途切れがちだったが、H25以降は現在まで3ヶ月リコールに欠かすことなく来院
  • H25.10.8(4回目のリコール時) In Body初測定
  • かなり興味を示してくださったようで毎回測定ご希望
  • 各担当スタッフにて食事、運動などの指導を行った

H25.10.8  インボディ測定結果

情報提供と提案

 

筋肉が少ないから付けたい

主にお話したエクササイズなど

  1. ドローイン ※1
  2. アイソメトリックトレーニング ※2
  3. スロトレ ※3
  4. ストレッチ
  5. 一日二食(ツインブログ)
※1 ドローイン 腹式呼吸で息を吐きながらお腹をへこませ、その状態を保つ ・そのまま20〜30秒 ・気づいた時いつでも 奥の深層筋(インナーマッスル)が鍛えられることにより、自然と背筋が真っ直ぐに伸び 正しい姿勢をとることができるようになる ※2 アイソメトリックトレーニング 道具を使わず押し合ったり引っ張り合う動作をすることで最大筋力を発揮し筋肉に負荷をかけることができる 筋力の弱い方や、お年寄りでも怪我の心配なく行えるがその分効果も限られている 負荷が軽いのでインナーマッスルを鍛えることができる (負荷が重くなるとアウターマッスルにききやすい) ※3 スロトレ ゆっくりとした動きで、筋力トレーニングを行うことで、筋肉内からの血流の循環を抑える そうすることで酸素不足に陥り、筋肉内の代謝産物を増やす 例)スクワット ・息を吐き始め1秒後にトレーニング開始 ・3〜5秒かけてしゃがむ ・1秒停止 ・5〜10回3セット
POINT 1. 正しいフォーム  2. ゆっくりとした動作  3 .ノンロック

来ていただくごとにやる気がUP!!

 

『スロトレ、二日に一回はしている』 『教えていただいた事、毎日ではないけど実践していて効果も実感している』 『腹筋、腕立てしている』 『ライザップの本を見つけたので購入して実践している』 『一日1時間は工夫して歩くようになった』 『最近は走っている』

H25.10.8のインボディ測定

          

H29.9.20 3ヶ月検診で来院  この日もインボディ測定

  • 筋肉量1.6kgUP!!!

 

筋肉の総量は増えたけど 上半身の筋肉はまだ少ない…

効果を狙って…

脚と比べると腕と体幹の筋力が少ない

まずは、体幹に的を絞って…

『プランク』をご紹介

具体的な方法
  • 床にうつ伏せになった状態からスタート
  • 目線は真下
  • 両腕を曲げ、肘をしっかりと床に着ける(腕は90度に曲げる)
  • 両足のつま先を立て、腰を肩と水平になる高さまで持ち上げる
  • 一直線をイメージしてキープ!
  • これを10秒静止×2セット
  • しっかり効く、体幹トレーニングの王様

『TVを見ている間、CMの時だけする!』 具体的にいつ行うかMさんと相談して一緒に決定♪ 具体的にいつ行うかMさんと相談して一緒に決定 次回検診まで実践中♪

 

なぜMさんは4年以上欠かさず検診に来院して健康増進に努める事ができたのか??

Mさんとの距離を計りながら少しずつ ステップアップした

最初のきっかけとして超簡単生活習慣を患者さんに実践していただく。 小さな生活習慣の改善でも効果があると患者さんご本人が実感した時に、行動がさらに変化しどんどんステップアップ!! 成功体験を増やすほどやる気もアップして その繰り返しでどんどん正のスパイラルが出来上がっていく!
Mさんと一緒に頑張ることで楽しく健康管理ができていると実感しました。 また、一度正のスパイラルに入ると後戻りしにくいようです。 今後も正のスパイラルの維持をサポートして、一人でも多くの患者さんにMさんのようになっていただけるように頑張ります。

初診時患者情報

  • 初診年月日 H22 1/6
  • 患者氏名  U・S
  • 性別  女性
  • 年齢 当時42歳  S42・10生 (現在42歳)
  • 職業  事務関連(デスクワーク)
  • 主訴  ダツリ・虫歯で来院
  • 全身的既往 なし
  • 喫煙  なし

来院経過

  • H22年1/6 ダツリ・虫歯来院 担当:△△先生 治療開始
  • H22年1/18 歯牙移植の治療
  • H26年9/24 右上7FCKダツリ→再着 担当:〇〇先生
  • 治療後SCになりSRPをすることになりました
  • H27.2/16 FOP
  • H27.5/11 ポケット12o 動揺度V 排膿(+)
  • H29.12/24 自然脱落
  • 前任のDrは治療中心でしたが〇〇先生が担当になってから、説明が分かりやすく同性というのもあり患者に響いた為リコールが続くようになりました
  • 担当のDHとDrがリコールを通してラポールを形成、患者も他の歯も残したいという気持ちが芽生えました
  • 予防中心+保健指導開始により現在リコールでも来ている!
  • 今後の課題は信頼関係の構築
  • 今ヘルスコーチングの流れで患者と「一緒にいる」を構築する

 

今年の春から栄養士さんと一緒に働いているんですよ。身体のことで気になることありますか?

 

この前血液検査で悪玉コレステロール多いといわれたんですけどそれが気になりますね〜

 

そうなんですね〜

 

それで職場の栄養士さんにパンをご飯に変えてと言われ、パンをやめたんです。。。

 

変化はありましたか?

 

全然変わらなくて、さじを投げられました〜

管理栄養士の保健指導へ!

  • 指導理由 健康診断よりLDLコレステロールと中性脂肪が高かったため希望
  • 患者の性格 おっとりしていて、明るい性格
  • 自己主張:普通  感情表出:強
  • やる気があり、目標を提示しても積極的に取り組む姿勢を見せる、楽観的な考え方の様にも見え、納得してくれるが、流しているとも捉えられる
  • 性格診断の表に基づいての接し方として以下のようである
  • 第1回目InBodyの測定結果 2014/9/29

保健指導内容

  • 今までに何度か健康指導をうけたU・Sさんは、LDLコレステロールと中性脂肪が高値なので、今までは朝にパンを食べていたが、パンは脂質が高いからおにぎりにしてと言われた。
  • 実施結果 あまり変わらず・・・先生も原因が分からず、さじを投げられたようです。
  • 仕事内容 デスクワーク。残業が多く、21〜23時頃帰宅する
  • 移動手段 電車通勤で家〜仕事場まで往復約15分ほど歩いている。階段を使うようにしているが、その他運動なし
  • 食生活習慣アンケート(FFQg)実施
  • 全体的に栄養素が少ないですが、特に注目したのがここです。魚介類や肉類の摂取は少ないという結果になりました
  • 脂質の%エネルギーと飽和脂肪酸の%エネルギーは摂取基準より大幅に超えていました。これは肉類ではなく、揚げ物・バター・スイーツから良くない油を摂っているからだと思われます。
  • 食事調査(ヒアリング)うぃ行ったところ間食が多いことが推測されます。
  • 夜遅い食事は脂肪細胞に脂肪を溜め込む働きをします。同じ食事でも遅い時間に食べると脂肪になりやすい。
  • 身体活動状況のヒアリングします。一週間に実施したい運動として、活発な運動が31エクササイズ、毎日の活発な運動が8エクササイズ、1習慣の活発な運動による活動が1エクササイズです。具体的に何をしたらいいかというと…
  • 活発な生活活動は、生活のための普通歩行(以下略)などを1時間することで31エクササイズに相当します。毎日の活発な運動は普通歩行を毎日20分することで8エクササイズに相当します。これはあくまで生活している中で行う生活活動です。運動ではありません。
  • 一週間の活発な運動による活動は、普通歩行等の運動を一週間で合計20分することで1エクササイズに相当します。少ないと感じると思いますが、この患者さんはBMIが低く、摂取量も少ないため、あまり運動し過ぎると脂肪が減り過ぎてしまう可能性があるためだと思われます。

アセスメント(評価)

  • 食事量が少ないため栄養素摂取量が少ない。
  • 空腹を間食で補っているため体脂肪が多い。
  • 夕食が夜遅いため、体脂肪が多い。

指導内容

  • 食生活バランスを保つため、品目数を増やす。→お昼に主菜や副菜を増やす。
  • 間食は血糖値・カリエスリスクを高める。→お菓子はだらだら食べをやめる。
  •  

    前回立てた目標続けてますよ〜 お昼ご飯にトマト買うようにしました! あとお腹に力入れて歩くようにしています! 頑張ります〜

  • 前回の目標を実践しているようでした!
  • 2回目のInBody計測の結果
  • 2014年と比べると、筋肉・脂肪ともに増えて、より健康体に近づきました。
  • この結果から、ヘルスコーチングの流れで例えると、もう少しで行動変容を起こせそうだと思います。
  • 今後の課題として、運動習慣をつける事が望ましいですが、お仕事がお忙しい方なので日々の生活の中で筋肉負荷をかけて運動不足解消を図ることを次の目標にしました。普段から階段など使うように心がけている方なので、すぐ実践できるのではないかと思います。
こうしてU・Sさんは、自費になっても保健指導を受けることが決定しました 歯科医院での保健指導が患者さんの行動変容のきっかけになり、健康増進へと繋がります!!

 


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