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第9回 H30.9.11 「コロキウム」という研究会の会合に参加しました。

添付PDF「幸せの寿命」を伸ばしていく

 

皆さん、こんにちは。
POPS研究会代表の呉(おう)です。
今日は「コロキウム」という、口腔と全身の関係を研究している研究会の会合をご紹介します。
深井穫博先生を主幹とする、コロキウムは年に1回、全国で口腔と全身の研究者が一堂に会し、行われる会合で、今年で17回目を迎えます。
僕は2015年より、毎年参加させて頂いて、今年で4回目になりました。参加するたびに、新しい知見に触れることができ、健康増進型歯科医院の構築に役立てています。
先月にあった第17回のコロキウムでもざっと以下に関する多くの研究が紹介されました。

 

 

  • 現在歯数と医科医療費
  • ペリオと腎機能、肝機能、脳血管
  • 咀嚼機能と寝たきりや痴ほう
  • 歯数別 ビタミンレベル(VD、VB1、ニコチン酸、VB6、パントテン酸)
  • 歯数別魚類、魚介類、
  • アタッチメントロスと骨密度、腎機能の関連
  • 残存歯数 バランスや下肢筋力
  • 肥満(BMI)とペリオ、メタボとペリオ
  • 唾液減少量と加齢、血清アルブミン値、Plaque Index
  • 認知症リスクと歯数、認知症リスクとLPS
  • 早食いとメタボ、現存歯数が少ないともっとメタボ
  • 食品多様性とフレイル予防
  • 咀嚼能力とサルコペニア

 

しかし、これらエビデンスレベルは一様ではありません。この中で、エビデンスレベルの高い疫学研究を行っている九州大学の研究グループをご紹介します。
それは久山町スタディです。ご存知の方もおられるかもしれませんが、久山町(人口約8400人)は福岡市の西に位置する町で、町ぐるみで、九州大学などと共同で、健康、疾病、生活習慣などに関する疫学研究を行っています。
この地域の特徴は全国平均とほぼ同じ年齢・職業分布を持っており、偏りのほとんどない平均的な日本人集団です。
また、久山町内外からの流入、流出が少ないため、追跡調査が安定しています。このような研究モデルとしての町は世界的にも珍しく、「研究天国」といえるでしょう。この久山町で母集団数千人規模の何十年間の追跡調査を行い、エビデンスレベルの高い論文が数多く生まれています。

 

この研究の歴史は古く1961年から脳卒中の研究からスタートして、歯科は1984年から5年に一回、データ集積を行うようになりましたが、本格的に始まったのは、2007年からになります。
つまり、久山町から歯科と全身の関係が明らかになってきたのはごく最近です。
また5年に1回、複数の研究モデルで口腔と全身に関するエビデンスが生まれていることになり、データ集積後解析、考察などを行い、世に論文が出るまでには数年単位で時間がかかります。
つまり2007年から10年後の2017年にデータ集積された論文がそろそろ出てくるので、久山町発、口腔と全身関連のエビデンスが出てくるだろうと注目しております。
また、興味深い内容の論文が出てきたら、POPSでもご紹介させて頂きます。

 

久山町の位置及び人口推移

 

久山町の労働人口の産業別割合移

 

久山町の40歳以上の年齢構成
(「久山町研究」ホームページより)

 

今回、コロキウムでも、久山町研究に従事されている九州大学 口腔保健推進学講座口腔予防医学分野助教 竹内研時先生と直接お話できる機会があって、「どのような研究をして欲しいか、臨床家の立場からご意見を頂きたい」とのことでした。
最近、老年歯科医学会から提唱された口腔機能低下症という病名に注目しております。
この病名が保険でも導入されたことによって、舌圧、唾液分泌量、オーラルディアドコキネシス、RSST、口唇閉鎖力、咀嚼能力など、定量、数値化できる媒体が数多く出てきました。
これらとフレイルや生活習慣病関連のパラメータをつなげての研究ができないか、ある程度考えがまとまったら、竹内先生にも相談してみようと思います。
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さて、今回のPOPS研究会は特別講師として、日本摂食嚥下リハビリテーション認定士の松野 頌平先生をお招きして、口腔機能訓練などについてお話しいただく、予定です。 
大阪大学の顎口腔治療部で研修され、今は臨床で訪問診療を中心にご活躍ですが、他にも高齢者や障害児の口腔機能などに関するセミナーなども多数開かれています。
先日、訪問診療の松野先生にセミナーを拝聴したときに、大変わかりやすくためになったので、声をかけさせていただくと、大学の歯学部のサッカー部後輩にあたることが分かり、POPS研究会でお話頂けることになりました。
会員の先生方の中でも参加して頂けると幸いです。日時と場所は以下の通りです。
9月19日(水)13時から14時
ツインデンタルクリニック内
松野頌平先生 口腔機能訓練などについて

 

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今回のブログは高齢者の幸福度についてです。高齢になると、身体的自由度を徐々に奪われて、それに伴って幸福度も下がるのではないかと、多くの人が思っているのではないかと思われます。
「そんなに長生きしないで、コロッと逝きたい」というような言葉もよく耳にします。しかし、最近の研究で90代以上になると、逆に身体的不自由があるにも関わらず、幸福度が上がることがわかってきました。
長生きも悪くないかもしれません。

 

では、今後とも「みんなの元気を支える歯科」を考える会、POPS研究会を宜しくお願いします。

 

POPS研究会代表

 

呉 沢哲

 

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