第16回 R2.1.17 「スタッフのWell-beingを高めること」

皆さん、こんにちは。

 

POPS研究会代表の呉(おう)です。

 

昨年に引き続き、ザ・クインテッセンス コラムを堀りさげて、お話したいと思います。
今回は第4回「良好な人間関係が最重要課題」と第5回「実現に不可欠な日々の研鑽」について、視点を変えてお話したいと思います。

 

健康増進型歯科医院の目的は患者とスタッフの健康を守ることです。俯瞰的に言うと、健康を通じて、双方の幸せを構築する事です。
前回のメルマガでもお話した通り、とりわけスタッフファーストです。そこで、スタッフ目線で健康増進型を通じて、スタッフの幸せを考えてみたいと思います。

 

幸せには英語でHappinessとWell-beingがあります。Happinessは一時的で、時に爆発的な幸せで、「あなたはどんな時、幸せですか」、という問いに出てくる幸せです。
例えば、「気の合う友達と旅行に行く」「お気に入りの服を買う」「念願の優勝を果たす」などです。
それに対して、Well-beingは長く持続的で、常態化している幸せで、「あなたはどうなったら幸せですか」という問いかけに、出てくる幸せです。
例えば、「好きな人と結婚して、子どもを2人授かって、幸せに暮らす」「ビジネスで成功を収めて、老後は悠々自適に暮らす」「自分の好きな研究を死ぬまでできる」のようなものです。
このHappinessとWell-being、いずれも人生を豊かにするためには必要な幸せですが、健康増進型歯科医院で、スタッフの幸せを彩る上において、Well-beingが重要です。
なぜなら、人生100年時代に幸せの習慣化が刹那的な幸せよりもより重要と考えるからです。
また後に述べますが、管理する側において、よりコントロールしやすく、スタッフのWell-beingは健康増進型歯科医院の持続的な推進力にもなるからです。

 

セリグマンによれば、以下の5つの領域でポジティブな行動を実践することがWell-beingの強化につながるとしています。
これはポジティブ心理学という領域で10年前から体系化された学問で、注目されつつあります。着目しているのは健康とWell-beingの関係です。
精神的な健康だけでなく身体的な健康にも影響が及ぶことが最近の研究で分かってきました。つまり、Well-beingを高めることは、保健行動そのものなのです。

 

 

 

ポジティブ感情(Positive emotion):
エンゲージメント(Engagement):
関係性(Relationship):        
意味(Meaning):
達成(Accomplishment)

 

第3回でスタッフの健康に配慮した健康インフラについて書きました。
例えば、定時に始まり定時に終わる工夫をするとか、断捨離するとか、座位行動を回避する、姿勢を整えるなど、色々な健康インフラを紹介しましたが、いくら健康インフラが充実しても、つまるところ、このWell-beingが高まらないと、メンタルヘルスを招き、慢性的な疲労感や実質的な病気に繋がってしまいます。

 

では、どのようにしてWell-beingを高めていけばいいでしょうか。
まさに歯科医院での保健指導(ヘルスコーチング)の中に、スタッフのWell-beingを高める要素が多く含まれています。健康増進型歯科医院の目的は「患者の健康利益最大化」と述べました。健康増進型歯科医院では、常に従来の歯科業務以外の「余分な業務」が付きまといます。
例えば、従来の歯科治療や予防業務のほかに追加で、趣味や生活習慣のヒアリングをして、保健指導の備えをしたり、インボディを勧めたりします。
これには、プラスアルファの手間がかかるので、ポジティブ感情(Positive emotion)がスタッフに備わっていないと、うまくいきません。
また、健康利益最大化のために、従来の歯科領域以外の研鑽が必要となりますが、第5回で述べたように、Engagementをさらに高めることになります。
さらには、保健指導(ヘルスコーチング)には、歯科衛生士や管理栄養士だけでなく、受付、助手、歯科医師すべてのスタッフが、健康利益最大化という共通の目的をもって、情報も共有し、協力しなければうまくいきません。
つまり、第4回で述べたように、よりよい人間関係(Relationship)が必要になります。
そして、一本の歯の治療や欠損補綴だけでなく、歯科医院でより「患者の健康利益最大化」という大きな大義を持つことで、Meaning(意味)が高まり、歯だけでなく、健康利益最大化を成し遂げた時(Accomplishment)、患者とスタッフの、より大きな喜びとなります。

 

このように、健康増進型歯科医院で患者の健康利益最大化を目指すことは、患者の健康だけでなく、スタッフのWell-beingを高めることになります。
第4回と第5回でそれぞれ、どのように良好な人間関係を築いていくか、研鑽とワークエンゲイジメントを高めていくかを述べました。これらを参考に患者だけでなく、スタッフのWell-beingに繋げていきます。
いや、スタッフのWell-beingを高めることで、患者の本当の健康や幸せを実現できるのです。

 

 

第2回 POPS研究会 特別講演会 間近!

今年の初めに第一回目の特別講演会を西川先生にご登壇頂き、「0歳から始める包括予防」という題でお話しいただきましたが、お陰様で大盛況に終わりました。
第2日目は、1月19日(日)に、大阪市内の医療法人恵翔会「なかやま歯科」で勤務する歯科衛生士の原野晶代先生、管理栄養士の石川華子先生にお話しいただくことになりました。
両名は歯科衛生士、管理栄養士のそれぞれの立場で、日々密に連携をとりながら、歯科医院での保健指導の在り方を明確にして、院内で口腔内だけでなく、全身の健康をサポートしています。
また、学会や講演、セミナーなどでも幅広く活躍されています。

 

また、歯科医院で保健指導を行う上で、様々な形があります。
後半1時間ほどは、2ケース症例検討会という形でPOPS会員による発表行い、歯科医院での様々な保健指導のありようを考え、その後、原野先生、石川先生にも再度ご登壇頂き、パネルディスカッション形式で、歯科医院での保健指導に関して意見交換をして、歯科医院での保健指導に対する理解を深めていこうと考えています。

 

さらに今回、保健指導を行う上で、役立つデバイスを取り扱うメーカー2社、インボディ・ジャパン社とシャープ社にそれぞれ展示ブースを出していただき、インボディ・ジャパン社からインボディ(高精度体組成測定器)を、シャープ社からはバイトスキャン(咀嚼測定器)を展示頂くことになりました。お昼休みや小休憩時に体験も頂けることになっていますので、楽しみにしてください。

 

POPS研究会の趣旨「みんなの元気を支える歯科」を考えるきっかけになると思います。奮ってご参加ください。

 

今回の健康ブログは「インターネット・ゲーム依存症」」です(添付PDF)

 

 健康ブログ
今回の健康ブログは「インターネット・ゲーム依存症」です。インターネットやゲームなどのやりすぎで日常生活に支障をきたす症状について、世界保健機構(WHO)が2018年6月に「ゲーム障害」として認めました。
インターネット・ゲーム依存症は、「眠らない」「食べない」「動かない」という生活習慣の乱れに大きく影響を及ぼします。
どのように依存症に気づき、予防するかをまとめました。また、保健指導などに有効に利用してください。

 

 

 

では、今後とも「みんなの元気を支える歯科」を考える会、POPS研究会を宜しくお願いします。

 

 

呉 沢哲

 

 

 

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