「保健指導におけるChatGPTの活用法」「第7回POPS特別例会の抄録について」
皆さん、こんにちは。
ここ数日で、ぐっと冷え込んできましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、本日は以下の2題です。
- 保健指導におけるChatGPTの活用法
- 第7回POPS特別例会の抄録
保健指導におけるChatGPTの活用法
最近は様々な場面で、AIを活用されている方も多いと思います。僕もその一人です。
最近は仕事や趣味でChatGPTを活用しています。そこで、重要なことは、どのように生成AIに聞くかです。
AIへの質問や要求のことをAI用語でプロンプトといいます。ユーザの要求や問いに対して適切な応答や結果を生成するためには、明確で具体的なプロンプトが必要です。
不適切なプロンプトを使用すると、AIが望ましくない結果や誤った情報を生成する可能性があります。
今では多くのAIの学校やインフルエンサーなどがSNSやYouTubeなどで、プロンプトの作り方や活用法を発信しています。
うまく使えるようになると、仕事やプライベートもより充実するかもしれません。その中で、保健指導でもうまく活用できるので、その一例を紹介したいと思います。回
答精度の高い答えを得るには、前提条件から始まるプロンプトの作り方がありますが、僕はなじまないので、普通に問いかけています。
ただ、気を付けているのは、最初から細かい質問をせずに背景を理解してもらえるように大まかな質問から細かい質問へ誘導するようにしています。また、得られた回答の根拠も問うようにしています。
例えば、
歯周病と生活習慣病(骨粗鬆症)を結びつける共通リスク因子となる栄養を詳しく知りたいとしたら、まず
「歯周病と関連のある栄養素を5つ挙げてください」と問うと、
「歯周病と関連のある栄養素として、以下の5つが挙げられます。
ぞれが歯周病の予防や改善に重要な役割を果たします。
1. ビタミンC
- 抗酸化作用があり、コラーゲンの合成を助けて歯茎を健康に保ちます。
- 不足すると歯茎の炎症や出血のリスクが高まります。
2. ・・・
3. ・・・
4. ・・・
5. ・・・
これらの栄養素をバランスよく摂取することが、歯周病の予防や治療のサポートにつながります。また、健康的な食生活だけでなく、定期的な歯科検診や適切な口腔ケアも重要です。」
のように歯周病予防に対しての情報を挙げる場合があります。そこで敢えて、
「歯周病に悪影響を及ぼす栄養素を5つ挙げてください」とすると、
「歯周病に悪影響を及ぼす可能性がある栄養素や食事要因を以下に挙げます。これらは過剰摂取や不適切な摂取が歯周病のリスクや進行を促進する場合があります。
1. 糖質(特に精製された糖分)
- 虫歯の原因となるだけでなく、歯周病菌のエネルギー源となり、炎症や歯周組織の破壊を助長します。
- 甘い菓子や砂糖入り飲料の過剰摂取が特に問題です。
2. ・・・
3. ・・・
4. ・・・
5. ・・・
これらの栄養素や食事要因を避けるか控えることで、歯周病のリスクを軽減し、口腔内の健康を守ることが可能です。健康的な食生活を心がけることが大切です。」
と、歯周病のリスク因子としての栄養の情報は拾えたところで、はじめて
「この中で骨粗鬆症にも関連のある栄養素を教えてください」と聞きます。すると、
「骨粗鬆症にも関連する栄養素は、以下の通りです。この中には、歯周病にも影響を及ぼす栄養素が含まれています。
共通する栄養素
1. カルシウム
- 骨の主要な構成成分であり、不足すると骨密度が低下し、骨粗鬆症のリスクが高まります。歯槽骨の健康にも直結する重要な栄養素です。
2. ビタミンD
・・・
3. ナトリウム(塩分)
-
塩分を過剰に摂取すると、尿中へのカルシウム排泄が増加し、骨密度が低下するリスクがあります。骨粗鬆症だけでなく歯槽骨の健康にも悪影響を及ぼします。
4. アルコール
- 過剰なアルコール摂取は、骨の形成を抑制し、骨粗鬆症のリスクを高めます。また、歯周病の悪化にも関与します。
関連性が考えられるポイント
-
カルシウムとビタミンDは骨粗鬆症の予防と治療において特に重要です。これらの不足が続くと、骨密度の低下だけでなく歯槽骨の退縮や歯周病の進行を助長することが知られています。
- ナトリウムとアルコールは、直接的に骨粗鬆症や歯周病のリスクを高める要因となりうるため、適量を心がける必要があります。
これらの栄養素を意識して摂取や制限を行うことで、歯周病だけでなく骨粗鬆症のリスク管理にもつながります。」
後者の2つの栄養素が歯周病と骨粗鬆症の共通リスク因子になります。そこで最後に
「ナトリウムやアルコールが骨粗鬆症や歯周病のリスクを高める根拠を挙げてください」と投げると、
「ナトリウムやアルコールが骨粗鬆症や歯周病のリスクを高める根拠は、主に次のような研究結果やメカニズムに基づいています。
1. ナトリウム(塩分)の影響
骨粗鬆症におけるリスク
・・・
- 根拠: 高塩分食がカルシウム代謝に悪影響を及ぼすことを示した研究(Sellmeyer et al.,
2002)では、食塩の摂取量が多い人ほど骨密度が低いことが観察されています。
- カルシウム吸収の低下:
ナトリウムが過剰になると、腸管でのカルシウム吸収が妨げられる可能性があります。
歯周病におけるリスク
- 炎症促進:
・・・
- 根拠: 高塩分食と慢性炎症の関係を示した疫学的研究(Grillo et al., 2019)があります。
・・・
2. アルコールの影響
骨粗鬆症におけるリスク
- 骨代謝の抑制:
・・・
- 根拠: 中?重度のアルコール摂取が骨折リスクを増加させることを示すメタ分析(Kanis et al., 2005)が報告されています。
・・・
歯周病におけるリスク
- 唾液分泌の抑制:
アルコールは唾液分泌を低下させ、口腔内が乾燥することで歯周病菌の増殖を助長します。
- 根拠: アルコール摂取と唾液分泌の関係を示した研究(Navazesh et al., 1992)があります。
・・・
ナトリウムやアルコールの摂取量を適切にコントロールすることは、骨粗鬆症や歯周病の予防だけでなく、全身の健康維持にもつながります。」
とエビデンスになる論文なども挙げてもらえます。
このやり取りは以下のURLから閲覧できるので、参考にしてみて、保健指導でもAIを活用してみてください。
https://chatgpt.com/share/6743b27c-d838-800f-a230-3be9e95a009b
2.第7回POPS特別例会の抄録について
今回のPOPS特別例会で、武内先生に企画を相談させて頂いたところ、非常に前向きにご承諾頂き、いかに歯科医院で、口腔にとどまらず、全身に対しての健康啓発や予防を行っていくかを、詳細に抄録として、頂きました。今回、その抄録を公開して、武内イズムの理解を深めて頂き、来年の特別例会をより、充実したものにしていただければと思います。
皆さん、口腔疾患と全身疾患の関連性についてうまく伝えられてるでしょうか。そもそもその必要性を感じていますか。なぜ、歯科医院から全身の健康を発信する必要があるのでしょうか。
そのような事柄を以下のようなサブタイトルで詳しく述べられています。
@歯科医療で改善できる全身的評価指標を活用
A歯科医院が街の生活習慣病予防のハブ機能を担う日
B補綴治療の最終ゴールは噛めることではなく、生活習慣病予防
是非、添付の抄録をお目通し頂き、イメージを具体化して、来年のPOPS特別例会へ参加して頂けると幸いです。
申し込みは添付のチラシやこちらからも可能です、
https://popsdc-event7.peatix.com
添付PDF@:第7回POPS特別例会 申し込みチラシ
添付PDFA:第7回POPS特別例会 抄録
では、今後とも「みんなの元気を支える歯科」を考える会、POPS研究会を宜しくお願いします。
POPS研究会代表
呉 沢哲
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