正しい噛み合わせのために

こんにちは今回からは正しい噛み合わせになるためのお話をします。


   頭頂部マッサージ法

 

正しい噛み合わせのためには、まず顔の筋肉、口の周りの筋肉の緊張をとり、十分にゆるめる必要があります。とくに生活習慣で変な噛み癖がついている人は、無意識のうちにそうとう筋肉がこわばっています。

そこで、身体のもつ本来のニュートラルな状態に戻してあげる必要があります。


  まずは、論より実践!!


☆顔と口回りの緊張を一気にほぐす、とても効果的なメソッドをご紹介しましょう。あごの周りが「ゆるむ」間隔を、実感してみてください。


① まず両手でこぶしをつくり、人差し指で額を下から上にぐいぐいと押し上げます。引っかかりがあるほうを、より重点的にほぐしてください。


② 次に頭頂部の頭皮を、五本の指の腹で軽くつまみ上げたり、ひねったりして揉みます。


③ 最後に、側頭部、耳の上あたりを後ろに向かってこぶしでぐりぐりと押してみて、引っかかるところを重点的に揉 みましょう。


これらをやると、たとえば右に咬み癖がある、右が過緊張を起こしている方は、ぐりぐりとほぐそうとした時に、右側の側頭部が痛むでしょう。と同時に、以外かもしれませんが左側の顎が痛むはずです。


ちょっと専門的な話をすると、頭には帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)と呼ばれる筋膜があり、横は後耳介筋(こうじかいきん)、前耳介筋、後ろは後頭筋などが起立筋へとつながっています。ちょうど、帽状腱膜が水泳帽のように頭蓋を覆って頭を持ち上げている恰好になっているのです。

 ですから、頭頂部を軽くさわったりマッサージするだけで、口の周り全体の筋肉のねじれをとることができます。 



 頭頂部は足先と並んで、非常に反応の出やすい場所です。これは、後述する「阿足の中指メゾット」「舌回し」と並んで、噛み合わせを整えるのに適した三大メゾットです。頭、口、足、この三か所を制するのがコツ。


 ゆるんで楽になる感覚を知ることが、身体のバランスを取り戻す一歩です。


  今回はこの三か所のうちの頭を紹介しました。次回へと続きます。

    

                       参考資料  文集文庫「歯は命」 笹茂 享久

              

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