涅槃像(ねはんぞう)

こんにちは。ツインデンタルクリニックの呉(おう)です。

今日は涅槃像(ねはんぞう)についてお話しようと思います。

先日、身内の家で大きな涅槃像を見つけました。タイに行ったときにあまりに心地よさそうな笑みをこぼしているお釈迦さまの姿に惹かれて、思わず買ってしまったそうです(笑。



さて、涅槃とは本来「吹き消すこと」「吹き消した状態」であり、仏教用語としては煩悩(ぼんのう)の火を吹き消した状態を指すのが本義だそうです。

 
お釈迦さまは三十五歳で成道して八十歳で入滅しますが、亡くなる直前に弟子さんたちに最後のさとりを開いたそうで、それがまさしく煩悩をすべて消し去った状態、
つまり涅槃のさとりであったそうです。

仏教の世界では、生き物は、輪廻転生(りんねてんしょう)、つまり、死んであの世に還った霊魂(魂)が、この世に何度も生まれ変わってきます。通常は108の煩悩の一部を抱いたまま、あの世に行って、再び、その煩悩が消え去るまでこの世に生まれ変わり、修行し続けるのです。

死ぬ間際に、涅槃のさとりを開いて、完全に煩悩を消し去ったお釈迦さまは輪廻転生というサイクルから離れて、この世とあの世での修行を完了したのです。このお釈迦様の穏やかな笑みはその安堵感から生まれたものでしょうか。

煩悩だらけの僕は、そういった意味ではまだまだ修行が足りません(笑。あと、何十回、何百回生まれ変わったら涅槃のさとりを開けるでしょうか。。。

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