第5回  ☆プリン体と痛風☆

こんにちは。ツインデンタルクリニックの野村です。


今日はプリン体と痛風についてお話します。


 プリン体は核酸を構成する主成分で、代謝によって尿酸となりますが、その異常によって高尿酸血症となり、痛風を引き起こします。


 プリン体は細胞核に存在する核酸の主成分であるアデニンやグアニンなどとして存在します。あらゆる細胞内に存在するため、ほとんどの食品に含まれていますが一般的にレバ、イクラ、タラコなど細胞数の多い食品に多く含まれています。アルコールではビールに多く含まれています。

 

 体内では、食物から取り込まれるプリン体のほかにも、新陳代謝によって古い核酸が分解したもの、グルタミンやグリシンという物質から合成されたものがあります。 プリン体は肝臓から代謝されて、最終的には尿酸となって身体の外に排泄されますが、尿酸が多くなりすぎると、血中に尿酸がたまって、高尿酸血症を起こします。

 

 高尿酸血症の状態が続くと、尿酸が結晶化して、尿酸塩が関節に沈着し、急性関節炎を引き起こします。これが痛風です。ほかに腎臓や尿路に沈着して腎臓障害や尿酸結石を起こすこともあります。


読むからに痛そうな病気ですね。細胞数の多い食品とビールには注意しましょう。

(参考資料 e-healthnet.mhlw)

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